1度や2度、体に良くないものを食べても、ストレスフルな環境に身を投じても、人間の体は乗り越えてくれます。
しかし、日々の生活の中でどれだけ体をいたわり、大切にしてあげるかが長い目で見て違いが出てきます。
体はいじめれば必ず、反乱を起こします。体の声を聞きながら、その指令に従って生きてあげること。
『空腹』『満腹』『眠い』『○○が食べたい』など体は必ずいってきます。
その声を打ち消し、拒否し続けると、声を出さなくなったり、間違った声を出してしまったりします。
健康でスリムな体も美しい肌もすべてからだの中から自分で作り出しているのが人間の体です。


食品からエネルギーと素材を得て、人間の体は動き体一つ一つの細胞を作って行きます。
一日3回もある食事。この3回にどんなものを食べるかで、体は違いが出てきます。


日本人はもともと穀物(ご飯やイモ類)を中心に食べてきた民族。飽食の現代だからこそ、生活習慣病になるのです。
たんぱく質(肉・魚・卵など)は体内に入って血や肉を作る材料になります。大切な栄養素ですがたくさんはいりません。
必要な栄養素の大半はエネルギーとなるものです。エネルギー源として一番燃やしやすく、燃えカスが残りにくいものが
穀物です。ご飯や手作りパンを中心にちょっとのおかずが一番体は楽に動けます。
主食のご飯やパンで足りない栄養素を補うのがおかず(副食)なのです。
ご飯の中にもビタミン・ミネラル・脂肪・たんぱく質は含まれています。だからおかずはちょっと。少しだからこそ、いい素材で
少し手間をかけて美味しく作ろうというのが私の料理のスタンスです。
料理は毎日のもの、長く続けてゆくためにも、あまり無理せず作ってゆくことだと思います。はじめおかずが少ないのは、
ちょっと寂しく感じるかもしれません。しかし脳は十分満足しているのでそのうち必ず慣れてきます。

 

糖尿病の患者数は第二次大戦後急に増加しました。1955年から1985年までの間、人口1,000人当たりの糖尿病患者数の
変化を見てみると、全体的には徐々に増加してきていますが、1964年の東京オリンピック、1970年の大阪の万国博、
1972年の札幌オリンピックなど日本が急激に経済成長を遂げた時期に糖尿病患者数が急増しています。



家庭料理が外食産業と違う点


・儲け度外視の仕入れは家庭料理のみです。

・仕入れから盛り付けまでを同じ人(主婦)が一貫して行っています。
・主婦は家族の好みや好きな味付けなどをよく理解しています。
・体調に合わせたものや健康に留意したもの(病気のときは体に優しいものなど)を作ります。


一家団欒のひと時は大切です。


同じものを分けて食べるのが家族です。
みんなで食べなれた味の料理を囲んで食べる一家団欒のひと時は心と体の栄養になっています。
外で緊張しながら仕事して帰ってくるご主人もこの時間を楽しみにしている方が多いことでしょう。


料理は人の心を元気にします。


家庭料理のすばらしさは作り手の心も元気にすること。
料理は最初から最後まで1人で成し遂げる大変な仕事です。その分達成感があります。
おいしいといってもらったり、ほめられることで自信をつけることができます。

もともと日本人は、能力はあるのに”自分が一番すばらしい”と思う気持ちが世界一低いそうです。
自分で食べるものを自分で作りあげるという体験を通じて「自分で出来た!」という自己達成感を高めるうことで
「自分に自信を持ち、自分を大切に思う気持ち(自己尊厳感)」が育ちます。


「その食べ物は、日本古来から食べられてきた食べ物かどうか?」


身土不二という言葉どおりに、身体と土地は切り離せない。日本人が本来食べるべきものは、日本で採れるその季節ごとの食べ物です。
食べ慣れた食材で、なおかつ旬である食材なら少量を食生活に取り入れて、そうでないものは、よく考え調べられてから
取り入れるのがよいと思います。
情報に惑わされず、自分で判断できる力と知恵を持ってゆきましょう。

真実はバランスの良い食事でこれがすべての土台。

噂の健康食材を単品でドッサリ食べても、健康になんかなりません。痩せません。

自分のカラダを守るのは自分自身です。